
つわりの自宅療養では傷病手当はもらえない?診断書や検査は必要?
目次
妊娠したけどつわりがつらい…
つわりは一般的に妊婦の約8割が経験すると言われています。症状や程度は様々ですが重症の場合は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」という病名がつく場合もあります。
人によっては吐き気や嘔吐・頭痛などの症状で仕事に行けなくなることもあり、そういった場合に活用できる制度が「傷病手当金」です。
傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保証するために設けられた制度で、被保険者が事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。
全国健康保険協会ホームページより
実際に私自身つわりで1ヶ月ほど休職し自宅療養をしていましたが、その際には傷病手当金を受給することができました!
その時の状況を踏まえて皆さんに実際の傷病手当金申請から振り込みまでの流れを共有していきたいと思います☺️
傷病手当金の支給条件は?
実際につわりで傷病手当金を受給できるかどうかまず支給の条件を確認してみましょう。
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健康保険に加入していること(会社員や公務員など)
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4日以上連続して仕事を休んでいること
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医師による「労務不能」の診断書があること
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休業期間中会社からの給与の支払いがないこと
以上が大まかな支給条件になります。
実際の申請から受給までの流れを説明!
医師の診断書はどうしたらいい?
支給条件にある「医師による労務不能の診断書」についてですが、
私の実際の流れとしてはまず受診時に医師へ悪阻で勤務が難しいことを説明し、症状を診察後に「母子健康連絡カード」という書類がもらえました。
ちなみにこの時は悪阻で毎朝起きるのも難しく、食事をしなくても吐き気が続いている状態で水分すら摂取できていませんでした。
この「母子健康連絡カード」を職場へ提出し休職したいことを説明して実際に休職し自宅療養になりました、この時に所謂「診断書」の提出は求められませんでした。
自宅療養でケトン体陰性でも受給できる?
通常のつわりでは傷病手当は支給されず、医師による「妊娠悪阻」という診断が必要になります。
この妊娠悪阻の条件としては
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強い吐き気や嘔吐で飲食ができていない
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体重が妊娠前の5%以上減少する
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尿中ケトン体が陽性になる
以上があげられます。
実際に私は条件1の飲食ができないと、条件2の体重減少に該当しましたが条件3のケトン体は陰性の状態でした。
ネット上で検索するとケトン体が陽性じゃないと傷病手当の対象にならないといった声もありましたが、私の受診した病院では特にそこに関して言われることはありませんでした。
傷病手当金の申請書類について
実際の傷病手当金の申請のタイミングは休職期間が終了する際に復帰できるかどうかの診察があったのですが、そこで医師に傷病手当申請のための書類を記入してもらいました。
この書類は私は傷病手当を申請したいことを説明した際に職場から受け取りましたが、全国健康保険協会のホームページからダウンロードして印刷可能です!
書類は必要項目を医師(病院側)が記入してくれて次回の診察の時に返却されました、そしてその書類を職場へ提出して申請の手続きをしてもらうという流れでした。
申請から給付までどれくらいかかった?
私の場合は必要書類を職場へ提出してから実際に給付つまり振り込みがあるまで約1ヶ月でした!
これはおそらく早い方なのではないかと思います、書類を揃えた後は職場が申請作業をしてくれるので業務担当の方次第で振り込みまでの期間は前後するかと思います。
実際にいくら振り込まれた?
傷病手当金は1日あたりの支給額が
支給開始日以前12ヶ月間の各月標準報酬月額の平均)➗30日✖️2/3
と定められています。(詳細は全国健康保険協会のホームページで確認できます)
ただしここで注意なのは支給期間中の健康保険料・厚生年金料・住民税は支払い義務があることです。これらがどう徴収されるかは職場によって変わるため必ず確認するようにしましょう!
おおよその給付額の早見表を紹介しておきます。
標準報酬月額 | 日額 |
---|---|
150,000円 | 約3,333円 |
200,000円 | 約4,447円 |
260,000円 | 約5,780円 |
300,000円 | 約6,667円 |
320,000円 | 約7,113円 |
350,000円 | 約8,000円 |
400,000円 | 約9,333円 |
500,000円 | 約11,111円 |
ちなみに振り込みは通常の給料口座に全国健康保険協会名義で振り込まれていました。
また振り込みが確認できた1週間後くらいに支給期間や支給金額について葉書が届きました。
まとめ
つわりで傷病手当金はもらえます!
ただし、医師による妊娠悪阻の診断や傷病手当金申請書類の記入が必要になります。
また入院をしていなかったり尿中ケトン体が陰性の場合でも、体重減少や飲食できていないなどの症状があり医師による判断次第にはなりますが傷病手当金の申請が可能です。
まずはしっかりと病院で医師に症状を説明し相談するようにしましょう!
また会社員の場合は職場によって書類や手続きの規則がある場合もあるため必ず上司や担当部署に確認を取るようにしましょう。