GPPはダサい?名前の由来とSMっぽくない理由を考察

はじめに

SM ENTERTAINMENT JAPANからデビューを果たした日本人ガールズグループ「GPP(ジーピーピー)」は、今、大きな注目を集めています。しかし、デビュー直後からSNSでは「名前の由来がダサい」や「SMっぽくないビジュアル(見た目)」という厳しい声も上がっています。

K-POP界のリーディングカンパニーであるSMエンターテイメント(以下、SM)といえば、これまでBoA、少女時代、EXO、aespaなど、世界最高峰のコンセプトと洗練されたビジュアルを持つアーティストを多数輩出してきました。それだけに、GPPに対する「SMらしからぬ」という評価は、多くのSMファンにとって驚きでしょう。

ここでは、GPPのビジュアルがなぜ「SMっぽくない」と言われるのか、その具体的な理由を徹底的に考察します。この記事を読んでネガティブな意見の裏に隠されたGPPとSMの新しい戦略をのぞいてみましょう!


GPPの基本情報と「SMっぽくない」論争の現状

GPPとは?基本プロフィールとSMエンタとの関係

GPPは、SM ENTERTAINMENT JAPANが初めて手掛ける日本人のみで構成された8人組ガールズグループです。メンバーはオーディション番組出身者、トップダンサー、女優など、経歴も個性も異なる平均年齢21歳のオールラウンダーで構成されています。彼女たちは「崖っぷち紙ヒコーキのテイクオフ」というドキュメント番組を通じ、デビューまでの過酷なトレーニングやストーリーが公開されてきました。
SMエンタは韓国のアイドル事務所であり、イスマンの手腕によるその圧倒的な育成ノウハウと世界観を重視したコンセプトメイクに定評があり、所属アーティストは高いビジュアルクオリティ所謂SM顔を誇っています。そのため、GPPのデビューは、ビジュアルや楽曲コンプトが「これまでのSMアーティストとは違う」という意見を生み、今回の論争につながっています。

ネット上の「ダサい」「SMっぽくない」意見を分析

グループ名がダサい?名前の由来

GPPの名前の由来はG:限界突破 (Genkai toppa) + PP:Paper Plane (紙飛行機)だと公式で発表されています。グループのコンセプトである「幾度となく試練を受け折り目をつけられながら、力強くどこまでも遠くへ飛んでいく『紙飛行機』のように、常識を打ち破り、日本の音楽シーン、世界へ飛び立つ強い覚悟と挑戦」を体現した名前となっています。

しかしこの名前についてSNS上では「GDPっぽい」「ダサい」と一部批判的な意見も見られています。

「SMっぽくない」と言われる理由は?

「SMっぽいビジュアル」の主要な特徴

まずSMらしいビジュアルとはどんなものか見ていきましょう!

  • 非現実的な美しさ: CGのような完璧な整った顔立ち、透き通るような肌、一目で「アイドル」とわかる強い華やかさ。 例:aespaカリナ、Red Velvetアイリーン、SNSDユナ
  • 徹底された独特な世界観: 髪色、メイク、衣装のすべてが、グループの持つコンセプト(世界観)に構築されている。例:aespaのKWANGYA
  •  トレンドの先取り: K-POPのトレンドを作る側として、常に最新かつ革新的なスタイリングを打ち出す力。 韓国4大事務所の1つであり東方神起やEXO、少女時代、aespaなど韓国だけでなく世界的な人気グループを多数輩出。

GPPのビジュアルが「SMっぽくない」と言われるのは、この特徴、特に非現実的な完成度と未来的な洗練度において、従来のSMの基準とは違うと感じるファンが多いからだと推測されます。

GPPのビジュアルが「SMっぽくない」といわれる理由2選

理由1:SM顔のメンバーがいない
先述した通りGPPには圧倒的な美しさを誇るSM顔がいない点です。またメイクやスタイリングの方向性もJPOPよりだという声も上がっています。従来のSMアーティストは、所謂爆ビジュと言われるような女性からも男性からも人気のあるメンバーがいるイメージが根強くあります。特にaespaやRed Velvetなどの女性グループが持つ、近未来的な美しさや非現実的な完成度と比較し、「垢抜けていない」「普通の日本人」に見えるという声。

理由2:SMの純血主義に反したメンバー構成
GPPは、他のSMグループと比較して明らかに大きな違いがあります。それはメンバー全員の国籍が日本人だと言う点です。SMは純血主義と揶揄されるほど韓国人のみで構成されたグループがほとんどです。近年他の事務所では日本人やアメリカ人、タイ人など多様な国籍を持つメンバーで構成されたグループが多く輩出されています。そんなグローバル化しているKPOPアイドル事情の中でもSMは韓国人のみで構成されたグループがほとんどで、いたとしても1人日本人がいる程度です(例aespaのジゼル、RIIZEのショウタロウなど)。このことから「SMっぽくない」という評価につながっていると推測できます。

これらの意見の背景には、「SM=完璧なビジュアル」と「韓国人で構成されたグループ」いう、長年にわたりファンの中に確立された強力なイメージ(ブランド)とのギャップがあると考えられます。

またSMでは度々日本人メンバーに対する事務所によるいじめや差別と思われる事案もあり、そんなSMから日本人のみのグループが出ることへ強い違和感や不信感を持つファンが多いようです。SNS上では「日本に変に媚をうらないSMが好きだった」という声も見られました。

実はSM事務所の所属じゃない!?

これだけSMっぽくないと言われているGPPですが、実はSMエンターテイメントの直属のグループではないからです!

GPPは、K-POP界のリーディングカンパニーであるSM ENTERTAINMENTの日本法人、SM ENTERTAINMENT JAPANが手がけています。つまりSMでは練習生を育成しデビューさせていますがGPPはSMの練習生ではなく、あくまでSMの日本活動をマネジメントしてきたSMEJが手掛けるガールズグループということです。

SMEJの公式サイトではGPPは「当社オリジナルIP」という旨の記載があり、SMが直接携わりプロデュースしているグループではないことがわかります。

このことから厳密に言えばGPPは韓国のSM ENTERTAINMENTによるグループではない、だからSMっぽくないのでしょう。

GPPの中のSM要素

しかしGPPの中には確かにSMの血が入っています。プロデュースには25年間SM ENTERTAINMENTで、東方神起や少女時代、EXOなどSMを代表するアーティストのパフォーマンスディレクターを務め、現Keens代表取締役のシム・ジェウォン氏と、SMの4人組ロックバンドTRAXのジェイ・キム氏が参加しています。シム・ジェウォン氏は最近では、aespaの東京ドームコンサート「SYNK:HYPER LINE」の総合演出や、Red Velvetアイリーンの1stアルバム「Like A Flower」のプロデュースパートナーとしても活躍されています。

SMっぽくないGPPの今後

ここまでGPPに対するSMっぽくないという話題についてみていきましたが、皆さんはどう感じましたか?

確かにSMっぽくないGPPですが、それが彼女たちの強みになる可能性が大いにあります。SMEJによる新たな日本での挑戦の証として逆にこれまでのSMグループたちとは違う魅力や実力を見せてくれるでしょう。

そんなGPPは2026年1月14日(水)に1stシングル「Bring it Back」をリリースし満を持してメジャーデビューします。いい意味で「SMっぽくない」彼女たちの活躍にこれからも期待大です!

\ 最新情報をチェック /